スプリング ハズ カム

時は過ぎ、はや新年度を迎えました。
新しい環境、新しい人々との出会いに、期待と戸惑いを同時に覚えながらも、やがて馴染んでいくのがヒトというものです。

まして花華やぐ盛りの春の陽気に、心も弾む季節。

なのに、どこか心晴れない気分なのは……。

それは先月、日本の東北部・太平洋沖で発生した未曾有の大震災とその後も継続している二次災害への危惧、及び日常生活への影響からくる不安感なのでしょう。

今回、震災に遭われた現地の皆様の現状、未だ目処の立たない復興への道程、なにより刻々と変化していく環境汚染への危機感……

様々な要因を含んだまま、私達はそれでも日常を取り戻すべく日々を送り続けなければなりません。
多少の不具合を抱えながらも、”生活”することを疎かにしてはいけない。

これから必要なのは、今まで無意識に享受してきた現代文明の持つ利便性のあり方を再考しつつ新たなライフパターンを模索することです。

それは消費しないという消極的な対応ではなく、経済活動を推進しながらも限られた状況で対処する、新しいアプローチの仕方ではないかと。

この状況はひと月や半年レベルで終息する程度の問題ではありません。今後、我々の生活へ確実に影響を及ぼすでしょう。その時大事なのは家庭レベルで出来る生活の知恵です。寒暖の際、どのようにそれらを乗り切るか。その知識や方法をお互い分かち合いながら補っていくことこそ、今、必要とされていることではないでしょうか。

”頑張れ”という言葉は誰にでも言える言葉で、それは該当しない人々からかけられた言葉だと尚更空虚に聴こえてしまう。自分もまた該当者であればこそ、不安や不自由さと共存しながら生きていくことが大切だと感じました。

お互い、頑張りましょう!

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