日本人はどういう時自分を日本人だと感じるか

村上春樹という作家を知っている人は多いと思います。テレビのニュースでノーベル文学賞を取るのではないかといってますよね。今の若い人は、読んでいる人は少ないかもしれませんが、「ノルウェイの森」という20年位前にベストセラーになった小説があります。

よくDVDなどでメイキングオブ何とかとかついているものがありますが、メイキングオブ「ノルウェイの森」、つまり何処で、執筆活動以外に何をしながら、例えば何を食べたりとかそういう事が書いてあるエッセイで、「遠い太鼓」という本を読んでいます。

彼はギリシャ語を勉強して、家をギリシャのエーゲ海の島で借り、英語の本の翻訳の仕事と「ノルウェイの森」の執筆を行ったそうです。

日本は外国人観光客が沢山来るぐらいだから、世界での評価が前よりよくなりましたが、その頃はまだ、言葉が分かっても、家を探すときは色々こんなはずじゃなかったということが多かったそうです。しかし、ギリシャ語で住民と接したりして、ギリシャの事情が分かるようになったそうです。ギリシャの冬は気候ではなく、生活する環境として、日本より厳しいそうです。すると自分は日本人なんだということを確認するようになり、むくむくと創作意欲がわき、「ノルウェイの森」を書いたそうです。

村上春樹は日本語で出版されている本でも、最初英語で書き、それを日本語に訳しているという噂があります。「ノルウェイの森」がどうだったかは書いてありません。私は「ノルウェイの森」以降の作品がそうなのではないと思っています。今の村上春樹は日本人としての自覚は希薄なのではないかと思います。

 

 

 

 

 

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