口伝について

前回のブログで、文字は、先人の文化を遺す手段と書きました。以前「日本語のルーツについて」という題でこのブログを書いたとき、先人の文化を遺す手段として、文字を持たない、アイヌ民族や万葉仮名ができる前の日本人は口伝だったということを書きました。

会話というのは、人間だけでなく、動物もしていると私は思います。これは、私の考えで、違っているかもしれません。ペットの犬は、ほかの犬とコミュニケーションをとることができなくなり、自分は人間だと思っているといいますから、表情しかわからないと思われます。しかし、少なくとも群れで行動する動物は、会話をしていないとおかしいのではないかと思います。

口伝というのは、動物がしているかといったら、それは私には分かりませんが、覚えているということは、会話とはまた違った、一段階上の行為だと思います。

アイヌ民族も、古代日本人も、口伝で文化を残しました。民族のアイデンティを覚えているということは、その人が、民族の文化と一体になるということだと思います。

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