歌について

歌に自分の思いを託してカラオケで歌う若者が多いと思います。
それは飛鳥時代や奈良時代や平安時代の貴族も同じで、色々な歌集を暗記し、自分でも短歌を歌いました。それは江戸時代にまで伝えられ、内裏(天皇)や公家や幕府や大名に引き継がれました。音楽はついていませんでしたが、自分の思いを歌で相手に伝えるというのが、その時代の最先端の若者の文化だったと思われます。ただ、思いを伝えるとかだけでなく、枕詞などの装飾を歌に取り入れるのが、新古今和歌集という、貴族の短歌のもっとも後の時代に影響を与えた歌集の特徴でした。また、今でいうサンプリングのようなことをして、昔の人が作った歌を自分の作った歌の中で引用して、短い五七五七七の歌の中でより多くの思いを伝えたりしていました。
では音楽は全くなかったかというとそうではなく、平安時代、雅楽というのが、歌詞付きであって、貴族の歌と踊りがありました。ただ、後世の貴族や武士に伝わらなかったので、それが記録されることはなく、貴族が文化の中心だった時代の後で、すたれました。
今のアメリカやイギリスの歌、いわいる洋楽の影響をうけた、昔の時代の短歌が、歌謡曲となり、今の最先端の文化かなと思ったりします。
今も日曜歌壇というのは新聞やテレビで見かけます。ただそれは時代の最先端かというと違っていて、俳句や短歌が紆余曲折を経て、江戸時代から現代に伝えられたものと考えられます。
私は気だけは若くありたいと思う時があって、暇な時間があって、一人家にいるとき、一人カラオケではないのですが、自分の思いに近い歌や、いいなと思う歌謡曲や洋楽を歌ったりします。

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