白い巨塔を観ていたら・・・。

こんにちは、Keeyです。
この間ぐらいか、夕方にドラマの「白い巨搭」が偶然再放送されていたので、それを少し観ました。
(ちなみに観たのは現代版の方です。2007年には韓国でもリメイクされました)
すると、唐沢寿明さん扮した財前が国際外科学会の開催のためポーランドに行き、そこで観光した際に見覚えのある場所が映りました。
「あれ?ここってもしかして・・・」と思って目を拵(こしら)えて観ると、何とそこはアウシュヴィッツ(ビルケナウ)強制収容所でした。これには驚き!同時に「このドラマでもこの場所が使われたんだ」と思いましたね。
“アウシュヴィッツ”と言えば、私が愛読しているアンネ・フランクの「アンネの日記」にも後書きとして出てきます。この作品に登場した、アンネの実父のオットーが隠れ家生活をゲシュタポ(秘密警察)に知られ、皆と離れ離れになった時に送られた収容所がこの場所であり、家族の中では唯一の生存者と言われています。
場所は南部のオシフィエンチムにあり、ポーランドでは最大の収容所です。
世界遺産にも登録されていますが、しかし“遺産”は遺産でも普通の輝かしいものではなく、「負の遺産」となっています。きっと、ヒトラーの指令によりユダヤ人大虐殺が多く行われていたから、こう呼ばれるのでしょうね。
行った人体実験も今となってはかなり残酷な行為が多かったので、それも含まれるのかも。
それでも、観光する人たちは多くいるそうです。私も一度訪れてみたいですね。
そして、本編の「白い巨搭」はご存知、亡くなられた山崎豊子さんの著作で、本人が手掛けた代表作です。
浪速大学病院と言う、架空の場所にある大きな病院が舞台で、その中で繰り広げられる数々の葛藤、財前と江口洋介さん扮した里見との壮絶な争い、人間の生命の尊厳等が描かれ、医学界では多く勃発する「医療ミス」も登場します。
私が観た回は、田山涼成さん扮した佐々木庸平が、その医療ミスにより亡くなったと言う話です。
庸平の妻・かたせ梨乃さん扮したよし江が、匙を投げた医師に対して憤慨し、ショックのあまり泣き崩れてしまったと言う内容でした。
里見の勧めで一度死亡解剖させることを拒否したよし江だけど、火葬場に行く途中の車の中で我に返り、案の定、賛成しました。
その一方で、死因が医療ミスだと知った医学長の鵜飼(伊武雅刀さん)は激怒して、他の医局員に当ってましたけどね(笑)。
傍ら、伊藤英明さん扮した柳原は、努力が報われなかったことを悔やんで隅で泣くばかりだし。
で、この作品の結末、やはり財前は亡くなったようです。死因は転移や進行が早いと言われている食道癌(がん)。(原作では胃癌)
その財前が最終回で宛てた遺書は下記の通りです。

“「この手紙をもって、僕の医師としての最後の仕事とする。
まず、僕の病態を解明するために、大河内教授に病理解剖をお願いしたい。
以下に、癌治療についての愚見を述べる。
癌の根治を考える際、第一選択はあくまで手術であるという考えは今も変わらない。
しかしながら、現実には僕自身の場合がそうであるように、発見した時点で転移や播種をきたした進行症例がしばしば見受けられる。
その場合には、抗癌剤を含む全身治療が必要となるが、残念ながら、未だ満足のいく成果には至っていない。
これからの癌治療の飛躍は、手術以外の治療法の発展にかかっている。
僕は、君がその一翼を担える数少ない医師であると信じている。
能力を持った者には、それを正しく行使する責務がある。
君には癌治療の発展に挑んでもらいたい。
遠くない未来に、癌による死が、この世からなくなることを信じている。
ひいては、僕の屍を病理解剖の後、君の研究材料の一石として役立てて欲しい。
屍は生ける師なり。
なお、自ら癌治療の第一線にある者が早期発見できず、手術不能の癌で死すことを、心より恥じる。」”
      
もしも、私がこのドラマをリアルタイムで観てたら、きっとハマっていたと思う。
その後の、同じ山崎豊子さんが手掛け、引き続き唐沢さんが主演した「不毛地帯」は面白くてハマって観てましたけどね。
あと、「白い~」で印象的なのは、財前ら医師たちが列を作って病院の廊下を歩くシーンですね。
今、「BOSS」のCMで片岡愛之助さんがやっている、アレですね(笑)。
それにしても、山崎豊子さんの作品はどれを取ってもスケールが大きい!
「白い~」に限らず、「不毛地帯」も木村拓哉さんが主演した「華麗なる一族」も、壮大なスケールで描かれていたし。まあ、私から言わせてもらうと、彼女は“第二の橋田寿賀子”っぽい(笑)。
即ち、「ポスト橋田」(笑)。いや、橋田寿賀子さんも話の幅が大きいじゃないですか。
舘ひろしさんが出演した「なるようになるさ。」や人気を博した「渡る世間~」も、シリーズがたくさんあって長寿番組として視聴者から愛されていたし。家族愛をテーマにした話を作るのが上手いな、と思いましたね。
自分もこんな感じのストーリーが書けたらいいなー。

では、今日はここまで。
See you~(^-^)ノ〃

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