日本語のルーツについての続き

万葉仮名からひらがな、カタカナができたわけですが、使う人や、何に使うかというのが、時代によって変わり、現代に至っています。
私は遣隋使、遣唐使が中国語の書籍をもって帰り、それを訓読みし始めたのだと思っていましたが、ネットで調べたら、いつ頃中国語が日本に伝えられ、それを訓読みし始めたかははっきりしていないそうです。カタカナができる前から、訓読み、つまり、読み方の順序を変えたり、一つの漢字を二回読んだり、言葉を補ったりして、日本語に翻訳をしていた、でも大和言葉の文字はなかったから、それが記録できる訳がないので、いつ訓読みし始めたかはっきりしていないということなのかなと思いました。
いつからかは定かでないとしても、日本の政治の文書は基本的に中国語で作られていて、訓読みの言葉を補うものとして、カタカナは使われていたそうです。
カタカナは政治を行う貴族の男性の使う言葉だったので、高級な言葉とされていたそうです。
ひらがなは貴族の女性が使う言葉でした。漢字は使っていなかったようです。
下々の民衆はどうだったのか。万葉集はあらゆる身分の人の歌が納められていますが、その後の時代に編纂された古今和歌集や新古今和歌集は貴族や天皇陛下の歌のみであることを考えると、万葉集を編纂した山上憶良という人が民衆の歌を文字にしたのではと思います。
時代が大きく変わった明治時代に学校ができ、教育を行うとき、カタカナを使っていました。教育は、高級なものと政府は考えていて、ひらがなは使わなかったようです。英語など西洋の言葉も高級なものとされていたためか、カタカナで表記し、これは現代でも同じだと思います。明治時代に始まった小説というジャンルは、ひらがな、漢字で表記され、漢字の振り仮名がカタカナでした。文学はひらがなで表記されてきたというのと、中国語の日本語の翻訳(漢字とカタカナ)が融合したと思われます。文学はいつの時代もそれほど高級なものと考えられていた訳ではないと思われます。
現代の文学の表記方法は作家に任されていて、カタカナで登場人物の名前を書いたりする人もいます。

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