経済について

前、二宮尊徳の「経済なき道徳は寝言」ということで、このブログを書いたと思うのですが、それからその後、スティーブジョブズやビルゲイツが巨万の富を得たという話もこのブログで書いたと思うのですが、今日はこの2つのブログの続きを考えてみようと思います。

スティーブジョブズが、アップルコンピュータにスティーブジョブズが作ったマッキントッシュを作って売り込んで値決めしたとき、どんな交渉をしたか、私の読んだ自伝には載ってなかったのですが、今考え直してみて、コンピュータを作る能力だけではなく、経済とは何かについても知識があったと思います。この製品を売ると、いくらぐらい儲かるよ、原価(人件費及び部品代、倉庫の確保等)はいくらかかるよということを見積もって交渉したと思われます。天才なのか誇大妄想なのか、考えてしまいますが、昔のアメリカというのはそういう人たちが作ってきた訳で、とても不思議です。
日本人でも松下幸之助という今のパナソニックを作った方は不眠症で、孤独だったけれど、電機の知識だけでなく政治家を育成する塾を作ったり、アメリカという大きなマーケットで買収を行うなど、天才だったと思われます。25年とか30年とか前、日本人が経済で脚光を浴びる時代がありました。エコノミックアニマルと言われ評判は悪かったですが。

中学校、高校などで経済について習うとき、需要と供給のバランスで、成り立っているということをまず一番先に教わると思います。例えば鳥インフルエンザが流行った冬、マスクが品切れになりパニックになったことがありました。供給が需要に追いつかなかった訳です。また、今から50年ぐらい前、石油の値段が上がり、オイルショックと言われたことがあり、何故か需要と供給のバランスということだけでは、現象の説明がつかない、トイレットペーパーが品切れになるということがありました。そのあと15年くらい前、またガソリンの値段が上がり、ガソリンにかかっている多額の税金を見直したらいいのではないかとか、車は使わず、自転車を使おうという動きがありました。今はがどうしてなのか、浅学にしてわからないのですが、ガソリンの値段は安定しているそうです。ガソリンの値段が上がったのは、ヘッジファンドが投資したためだったと父親は言っていました。私は、父親は「経済なき道徳は寝言」いうくらいエコノミックアニマルなのかなと思っていたのですが、数字オタクというのではなく、高度成長時代に、自分なりの見解というのをあまり持たず、流されて生きてきた人間なのだと思いました。父親はその、15年位前のガソリンの値段が上がった時家の裏の倉庫に、トイレットペーパーを備蓄していました。数字オタクならそんなことはしないと今振り返ってみて、思いました。

カテゴリー: 未分類 パーマリンク