表現とは

以前、小説家のあり方のトレンドが、命を削って書かない方向になっているということを村上春樹がそういう作家だから、とこのブログで書きましたが、昔もそういうトレンドが、現代日本文学の歴史の中で、石原慎太郎元知事が、芥川賞を「太陽の季節」という作品でとった時にありました。その後も都知事をしながら、芥川賞の選考委員をしていた時期がありました。石原慎太郎さんは石原裕次郎という弟のやっていることを観察して、この小説を書きました。とくに命を削って、という訳ではありませんでした。石原慎太郎さんは芥川賞の選考委員の論評で、社会参加する最後の手段としてどうしても書かなければならないという作家活動をしている人がいないことを憂いて、そういう人が出てきてほしいと、自分がやっていることを棚にあげて書いていました。

私は文学がなくなるというのはいいことだと思っています。

今週都知事選があり、都知事として行った活動が支持され、小池さんを支持する都議会にかわり、知事が提案したことが、条例として決められていくことになりましたね。小池さんは都民のため頑張っていくのだということのアピールをし、それが都民の心をつかんだ結果だと思います。
心からの思いで何かしないと、人の心は動かないのかなと改めて思います。

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