万葉集は、後の時代の作品で例えば伊勢物語などにについている、詞書、つまり、例えば何月何日これこれこういうとき、書いた歌です、みたいなのものが中国語(つまり漢文)で書いてあるのが特徴です。また歌の文字数が五七五七七の短歌ではなく、長歌だったり、旋頭歌だったりして、文字数が多いです。源氏物語にも和歌が出てきますが、歌の中の、詞書が長くなったものが、物語だというような見方もできます。つまり、万葉集の漢文で書かれている説明書きが、詞書だったり、物語になったりして、形を変えて平安時代に受け継がれたのだと考えることもできます。歌本体に関して言えば、平安時代の歌集は短歌、江戸時代に作られた俳句は五七五であることを考えると、日本文学の歴史の中で、歌は時代と共に短くなっているといえます。
話を元に戻して、万葉集の、歌の背景の説明文に戻ります。例えば天皇陛下が書いた歌は沢山書かれているのに比して、庶民が書いた歌は作者不詳、どういう背景で書かれた歌かの説明もなかったり、短めだったりします。
また今回のテーマとは少し違うかもしれませんが、庶民が書いた歌で、気になるところとしては、方言が出てくるということです。これはまた別の機会に考えてみたいと思います。
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