文章の文脈について

以前このブログで書いたように、万葉仮名で「には」という接続詞は、「庭」と表記されています。「にわ」とは、訓読みで、元々日本語です。音読み訓読み共に、使うのが万葉仮名です。また、「は」と「わ」の区別もないです。
そうすると、万葉仮名で、「庭」と出てきたとき、「には」なのか、「にわ」なのか、「てい」なのかというのは、文脈で判断するしかないと思われます。
この、文脈で判断するしかないというのは、ひらがなが成立してからの日本語では無いですが、万葉集だけの話ではないです。読み方ではなく、意味ですが、英語で、例えば「go」は「行く」と「去る」と複数あり、文脈で判断するしかない訳です。
文脈で判断するしかないというのを、辞書を引かないで勝手に解釈してしまっているのではと思いがちですが、このブログで口伝と文字についての関係を書いたように、文字が完全なものではないという事を考えると、もちろん辞書を引くのでもいいのですが、そこを考察してみるのは悪くないと思われます。
ただ、フランス語のようにラテン語から発達した、文法の縛りが多くて複雑な言語の場合、きちんと文法用語を理解して読んでいかないと何を言っているのか分からないこともあります。

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